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原発で働く労働者が安全に働き続けられるために
2017/03/17(Fri)
 3月17日(金)

 よこはまシティユニオンは、東日本大震災の後、毎月11日に横浜市内で反原発のビラを配布しています。72回目になる3月11日に配布したビラを紹介します。
 表面です。

  原発は、いらない! 今すぐ廃炉に!
  あの日から6年。 今、 共に考えよう!

 故長尾さんの闘いを胸に

 よこはまシティユニオンの組合員だった故長尾光明さんは、福島第一原発で働き、被ばくが原因で退職後に多発性骨髄腫 (血液のガン) を発症し、労災認定されました。
 損害賠償を求めて東京電力を相手に裁判を起こしましたが、東電は、労災認定はおろか病名すら否定。裁判所も長尾さんの請求を棄却しました (最高裁2010年4月)。

 原発で働く労働者と共に
 原発は、電力会社を元請とし4〜8次にわたる下請会社の労働者により稼働しています。3・11以降、多くの労働者が福島第一原発の収束作業に関わり、被ばくを余儀なくされています。また、うつや不眠症など精神的負荷も大きくなっています。ユニオンは、被曝労働従事者やその家族に向けメッセージを発信し、ともに闘いを進めていきます。

 東電と国の責任を追及します
 よこはまシティユニオンは、11年4月以降、東京電力に対し、団体交渉や情報公開・賠償・脱原発などを求め、45回にわたり要求書を提出しています。東電からはその都度、文書で回答はありますが、肝心な点はいつも曖昧です (ホームページ参照)。ユニオンは、東電と国の責任を追及し、今後も粘り強く話し合いの場を求めます。

 職場の問題、いつでもご相談を
 私たちは、この6年間、毎月11日に街頭宣伝活動を行ってきました。3・11大震災や原発事故を忘れないためです。
そして、何ができるのかを一緒に考えたいと思います。「福島どころじゃない」 「自分の仕事と生活が大変」 という方もいるでしょう。そんなあなたこそ、あきらめる前に一度ぜひ職場の問題をユニオンに寄せてください。一緒に解決しましょう!


 裏面です。各執行委員がコメントを寄せています。

  私たちはユニオンの組合員です。原発のない、安心・安全に働ける社会を一緒に作っていきましょう!

台湾は脱原発を決めた。東電は自己で補償責任すら果さず、廃炉費用の一部は、私たちの税金と電気料金で加算して集めると言う。ふざけるんじゃあない!自分でばらまいた害毒は自分で始末すべき。子供すら知ってる!原発利権で儲けた人から財産没収して始末するべきではないでしょうか。

福島から横浜に避難してきた中学生が死ぬほどのいじめを受けていたことが明らかになりました。また、この3月で住宅支援費が打ち切られることで、福島の避難者の苦しみが増します。廃棄物の処理もできない、一たび事故が起きれば人々に不幸をもたらす原発は、絶対止めるべきです。

福島原発事故は終わってない。毎日、放射能を海、山、大気中に撒いている。原発は厳重に隔離して管理する。知りながら6年経っても再稼動! 8000Bq 以下は公共事業で日本国中に散布? 命を紡ぐ土を汚染するな!

直接の被害者でないと、事故の記憶は、どんどん衰えます。脱原発に向けた、あるいは後退する様々な 「事実」 に一喜一憂せず、きちんと認識することを怠ってはならないと思います。月1 回のビラまきは、多くの人への宣伝ですが、同時に自らを戒めるための取組みでもあります。

3.11から3年後、いわき市に住む被災者の短歌です。
「あの日からガマンガマンの石の上 たかが3年 されど3年」。それから3年。石の上で 「されど6年」 です。ガマンは限界です。もっともっと声をあげることが必要です。
MAKERUNA KUMAMOTO

原発は、造る側にとっても、動かす側にとっても、経済的にも環境的 (核のゴミ) にも割りの合うものではありません。今すぐ、全ての原発を廃炉に!

無関心ではありませんか、原発の後始末は一生、国民が負担することに。安全・廉価をうたった原発の電気料として、子・孫・ひ孫・玄孫以降も放射能消滅まであと何年かかるのでしょうか。今すぐ原発は廃止させましょう!

新規制基準に合格した原発は12基で、2基は運転中で、数基は年内再稼働に向け準備中とのこと。新基準は地震や津波の想定をより厳しくしているみたいですが、原発本体には問題はなかったのでしょうか。40年超運転となる原発も将来再稼働もあり。6年前には考えられなかった事です。

当時、被災した中学生が成人になって自分たちに何ができるかと自問している姿や、故郷に帰還できない人の苦しい生活の様子をテレビで見ると、私が今、できることはやらなくてはと思う。今年も満開になる準備をしている夜ノ森の桜がそう言っているような気がします。

毎日7000人近い労働者の被ばく労働抜きに原発の廃炉作業は進まないのが現実です。原発で働き、白血病を発症し、労災認定された 「あらかぶさん」 の損害賠償訴訟が2月に東京地裁で始まりました。東京電力の責任を糺す重要な闘いです。あの日から6年。やっと端緒に就いたばかりです。

私たちの望むものは、
「今さえ良ければそれでいい」 ではなく、
「今を変えて、未来へつなぐ」 です。
脱原発! 福島に学ぶ。
経済より、いのちを!

例えば嫌なことがあった時、うんと小さい頃は、ただ黙って涙を流した。少し大きくなると、神様に祈った。「嫌です」 と言葉にできるようになったのは、学校を卒業してから。すっかりおばさんになった今、自分の考えを表現できる幸せと責任を思いながら毎月ビラをまいてます。


 東日本大震災から6年目が近づくと各地でいろいろなイベントが催されました。
 そのなかの、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故により被災した福島県浪江町請戸地区で、捜索活動に当たった消防団の苦悩を描いたアニメーション映画 「浪江町消防団物語 『無念』」 を観ました。
 沿岸の請戸地区は2011年3月11日、津波で多くの家屋が流され、消防団が懸命の捜索を始めました。しかし翌日、福島第1原発が爆発。がれきの下で多くの人が助けを待っていると知りながら、捜索を断念せざるを得ませんでした。
 製作に携わった人たちは、反原発を訴える映画ではないがあるがままを知ってほしいとの思いから作ったといいます。
 映画の一シーンに、避難命令がでて原発近くの住民があわてて避難をするなかで、逆に原発事故対応に向かう東電社員が描かれていました。東電社員だけでなく下請・関連企業の労働者、そして救援に駆けつけた部隊は沈静させるために必死でした。


 昨年12月16日、福島労働局富岡基準監督署は、東京電力福島第1原発事故の収束作業に従事し甲状腺がんを発症した40代の東電の男性社員を労災と認定し医療費の支給を決定したことを発表しました。放射線被曝による甲状腺がんに労災が認められるのは初めてです。
 男性は1992年4月に東電に入社し、一貫して原発部門の仕事に従事。2011年3月の福島第1原発の1、3号機の水素爆発に屋外で遭遇し、直後から12年4月まで、第1原発原子炉の水位計や圧力計の確認や燃料ポンプの給油などを行っていました。被曝量は20年1カ月間で計149.6ミリシーベルトでしたが、このうち福島原発事故後の緊急作業での被曝は139.12ミリシーベルトでした。健康診断をきっかけに、14年4月に甲状腺がんと診断されました。
 福島原発事故に絡み、作業後にがんになり労災を申請した人は今回を含めて11人いますが、すでに白血病の2人が労災認定されています。白血病については認定の基準がありますが、甲状腺がんについては基準がないため、専門家が15日、論文などを参考に認定の目安を検討し、厚労省は 「医学的な因果関係の証明はできていないが、専門家から示された目安を総合的に勘案し、労災を認めた」 といいます。


 原発事故の収束に対応しているすべての労働者に敬意を表するとともに、健康に充分に留意することを期待します。東電は同じような事態が繰り返されないよう下請会社・関連会社を含めてすべての労働者の安全と健康に充分に配慮・管理をしていく必要があります。


   「消防士の惨事ストレス」
   「活動報告」 2013.3.5
  当センター「いじめメンタルヘルス労働者支援センター」ホームページ・ご相談はこちらから
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